「なぜいつも家が散らかり放題なんだろう」
「片づけのリバウンドばかり繰り返して辛くなってきた」
「無駄な動きが多くて家事に時間がかかる」
誰しも感じる片づけや家事のお悩み。
なぜSNSで見る収納と同じケースを揃えているのに上手くいかないのだろう。
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
いつも同じところで躓いていると感じていたら、ぜひ見直して欲しい片づない最大の理由を解説します。
片づかない最大の理由はモノの多さにあります。
200件以上の片づけの現場にお伺いして感じることは、片づかないとお悩みの方のご自宅には多くのモノが存在します。
まれに量の問題ではない方もおられましたが、ほとんどがこの理由です。
「今まで捨ててきたつもりなのに・・・」
「かなりの量を減らしてきました」
そんなお言葉をいただくことも多々ありますが、この場合大事なことが抜けています。
昨今、片づけとは捨てることという認識が強くありますが、決して捨てるだけの行為ではありません。
家を片づける過程で大切にして欲しいのは「今の自分や家族に必要なモノやライススタイルの中で管理できる量を知ること」なのです。
この基準が曖昧だと、何をどれだけ残すべきなのかわからず、結果捨てたつもりだけどイマイチしっくりこない収納が出来上がってしまうのです。
必要なモノの量を導きす方法
ではどうやって必要なモノの量を導き出すのでしょうか?
それは感情抜きの明確な基準があります。
各家庭にある収納スペース、クローゼットや押し入れ、納戸、キッチンや洗面所にある収納スペースに対して余裕ある空間が保てているかです。
最低でも2割、通常は3割程度の余裕が必要です。
忙しい方ならもっと減らしても良いです。
オープン棚のような常に見える状態の収納であれば、5割から6割です。
例えばクローゼットなら常に衣類がパンパンな状態では、選びにくく戻しにくい。
衣類の掛けられたハンガーを押した時、少し揺れる程度なら余裕は保てています。
押し入れに何があるのか把握しきれていなければ、一度全て取り出して把握する必要があります。
キッチンも同様です。
収納スペースに対して余裕ある量であるかが明確な基準となります。
ここがはみ出てしまうと、途端に管理が難しくなり、気がつけばパンパンな状態に。
特にキッチンは衛生を保ちたいスペースゆえ、掃除もままならない状態では健康にも影響を及ぼします。
辛い選択を繰り返すことになりますが、大切なことは無理なく管理できる量を知れば、片づけのお悩みは9割解決したと言っていいほど大事なポイントです。
いくら収納ケースを導入しても、この上限を意識した管理ができない以上、リバウンドを繰り返します。
管理できる量を知れば、片づけは劇的に改善します。
この上限を意識できているかいないかが片づけの成功を決定づけると言ってもいいぐらい大切な基準となります。
管理できる量を知れば、片づけは劇的に改善します。
スペースが空いているとつい収めたくなりますが、ここは無理に入れる必要はありません。
感情抜きの明確な基準を知った後はその基準を目安に必要なモノから選んでいきます。
つまり、優先順位の高いモノから厳選を始めていきます。
理想の暮らしを明確にイメージし、優先順位の高いものから選んでいく。
感情抜きの基準がはっきりしたら、次は理想の暮らしを明確にイメージします。
この動機をはっきりさせることはゴールと同じです。
ゴールのイメージがなければ、何のために片づけているのかがわからなくなります。
今の暮らしに必要なモノを導き出すには、この理想の暮らしをイメージすることが不可欠。
例えば、家事と子育てがスムーズに両立できる仕組みを作りたい。
テレワークに対応した部屋にしたい。
子どもが受験に集中できる部屋にしたい。
食事作りが楽しくなるキッチンにしたい。
動機がはっきりすれば、何を優先すべきかがわかるようになります。
いつか使うモノよりも、今を大切にする為にも理想の暮らしをイメージし、優先順位を導き出しやすくします。
優先順位を立てて選ぶときの基準は?
優先順位が高いアイテム
・必ず必要なモノ、常に使用するモノ
・年に一回以上は必ず必要(季節の飾り物や季節アイテム)
優先順位が低いアイテム
・ほぼ使わないけど、捨てるには勿体無い(頂き物であるが使わないモノも含む)
・あれば使うけど、他で代用が効く
・存在すら忘れていたモノ
収納スペースにより残す
・使うか捨てるか迷うモノ
・本来の機能としては不要だが、思い出の品として残したい
概ね、このような場面が多いです。
まとめ
片づけを成功へと導く為に必要な量を見直す際のポイントをまとめます。
・収納スペースに対して3割程度の余裕を保てる量を残すこと。
・オープン収納なら5割程度。
・理想の暮らしを明確にイメージし、動機をはっきりさせる。
・片づけは必要なモノから厳選を行う。
・与えらえれた収納スペースに対して優先順位の高いモノから選ぶこと。
ぜひ、このポイントを押さえてモノを選ぶ基準づくりを実践してみてくださいね。