浜松で活動しております、整理収納アドバイザーの松崎陽子です。
夏が近づくと、ぜひ取り組んでいただきたいのが「冷蔵庫整理」です。
夏は室温が高く、冷蔵庫ドアの開け閉めにより庫内の温度が上りやすい→消費電力の無駄に繋がる為です。
特に夏休みなど、お子さんが長い時間家にいる時期において、何度も起こる開け閉めの時間を少しでも短くすること、つまり冷蔵庫内に何がどこにあるのかを把握できていることは、節電&節約に大きく貢献します。
今回は、冷蔵庫の上手な整理方法をご紹介いたします。
冷蔵庫整理に必要なアイテム
さあ、冷蔵庫を整理しようと思ったら、まず掃除に必要なアイテムを用意します。
・布巾
・アルコール除菌剤(ドーバーパストリーゼのような食品にもOKなもの)
・クーラーボックス
夏の冷蔵庫整理は、食品を出した時に結露が発生したり、傷む恐れがあるので、できればクーラーボックスのような一時的に食品を冷蔵保管できるものがあると良いです。
その上で、冷蔵庫内→冷凍庫→野菜室→その他とスペースごと順に掃除を行います。
一番頻度の高い冷蔵庫内の整理方法
これから冷蔵庫整理・収納の解説を始める際に、これを言ったら元も子もない話ですが、、、
冷蔵庫内は、基本的に綺麗な美しいきちんとした収納は必要ないというのが私の持論です。
なぜならば、食品は常に流動的に動くものであり、常に美しい収納が求められる訳ではないからです。
ただし、整理できない状態では、デメリットも発生します。
「何がどこにあるのかわからない=適当に置きがち」
「量の把握が不明確=食品購入の重複が発生」
「家族も利用する為、ごちゃつきがち」
これらに対応できる仕組みは必須。
冷蔵庫整理のゴールはあくまで家族全員にもわかりやすい仕組み、しまいやすさ、掃除のしやすさを求めていきましょう。
その上で、上手に収納ケースを使う、明確なゾーン分け、忙しい日常でも整理が苦ではないスペースを築いていきます。
白いケースがずらっと並んだ冷蔵庫を目指す必要はありません。
それはかえって収納の混乱を招き、何がどこにあるのかわからなくなる要因のひとつとなります。
何度も言いますが、冷蔵庫内は食材が流動的に動いていきますから、美しい綺麗な収納に気を使う必要はないのです。
では、始めていきますね。
冷蔵庫内でも一番スペースの広いところは冷蔵室です。
冷蔵室(約2℃から5℃)
このスペースは、まずは
① ドアポケットゾーン
② 中央 各段ごとゾーン分け
ドアポケットの収納方法
ここには主に
・ドレッシング
・調味料(マヨネーズやケチャップ、ジャム、チューブ類)
・缶ビールやジュース、麦茶などの飲料
このスペースの使い方は、概ねどこの家庭でも同じです。
注意すべきは、「詰め込みすぎないこと」です。当たり前のように聞こえますが、意外とこれが実践が難しいのです。
余裕ある空間は、消費電力も抑えてくれるので、特に冷蔵室では気をつけたいポイントです。
また、開栓済みでありながら、使用していない調味料がそのままになってはいないでしょうか?
捨てるのが勿体無いと思うなら、まずはスペースを奪われていることにフォーカスしてください。捨てる際の罪悪感は、今後の買い物や使い方改善の糧にしていきましょう。
また、最近の冷蔵庫では見かけなくなりましたが、卵はドアポケットではなく、中央の段のゾーンに配置することが望まれます。
ドアの開け閉めで振動が伝わりやすい、温度の変化が起こりやすいという理由からです。
各段ごとのゾーン分け
一番下 ゴールデンゾーン
基本的には空けておきたいゾーンです。
・その日の調理に使う食材
・食事の残り物
・賞味期限の近いもの
などを配置します。目線から一番把握しやすい位置にある為、頻度の高いもの、忘れてはいけない食材を配置するのに適しています。
チルド室(約0℃から3℃)
温度変化の少ないチルド室は、傷みやすい生鮮食品や発酵が進みやすい発酵食品がおすすめです。
・生鮮食品
・発酵食品(納豆、キムチ、乳製品)
・加工食品(練物、ソーセージ、ハムなど)
特大の肉パックや買い溜めをした時は、お肉をラップで包み保存すると節約にも繋がりますね。
我が家では、こんな方法でお肉を小分けパックにしています。
① お肉の入ったパックを裏返しにする。
② ラップをそっと綺麗に剥がす。
③ パックを上から取り出す
④ ラップでお肉を小分けにする。
コツは、ラップをそっと剥がすことです。
そのままラップを使用しても良いですが、衛生上気になる場合は、新しいラップで包んでくださいね。
ラップで巻いたら、ジッパ付きの袋に入れて完成です。
下から二段目
次に頻度の高い食材を配置します。
我が家の場合は、「朝食セット」「ヨーグルト」をケースにまとめて保存しています。
これらをケースにまとめておくと、朝食時にさっと取り出せて便利なのです。
下から三段目
比較的頻度の低いものを配置します。
我が家の場合は、麦茶やお米、その他です。
季節により変動します。
お米は、可能なら野菜室の方が望ましいです。
一番上の段
ここは、頻度の低いものを配置します。
我が家の場合は、ストック品などをここに配置しています家族が取ることはほぼなく、私だけ管理しているゾーンです。
冷蔵室は、常に開け閉めが激しいスペース故、何がどこにあるのか把握しやすいことは、今後の節電にも大きな影響を与えます。
お子さんのおられる方は、特に長い休暇に入る際に、見直しをすると良いですね。
冷蔵庫収納でおすすめなケース
冷蔵庫収納に適した収納は沢山ありますが、可能なら汎用性の高いケースを使用されることをお勧めします。
収納ケースを導入することで、種類ごとにゾーンを明確に分けることができます。
メーカー別収納ケースのご紹介
IKEA ヴァリエラボックス
幅:24cm 奥行き:17 cm 高さ:10.5 cm 399円(税込)
我が家では、朝食セット(バター、ジャム、その他)
また、ヨーグルトの消費が多いので、まとめています。
キッチン収納はもちろん、様々な場所で使用可能な汎用性の高いケースです。
私の一押し収納ケースです
セリア 「KiRei(キレイ)シリーズ」トレー
サイズ 幅:8.7cm×奥行き:30.2cm×高さ:7cm 110円(税込)
納豆や豆腐のパックが綺麗に収まります。
奥行きがある冷蔵庫整理にはもってこいの収納ケースです。
ニトリ 重ねても使える冷蔵庫トレー(Nブラン 幅10㎝浅型S)
幅:10cm 奥行:29.5cm 高さ:5cm 299円(税込)
アクリルタイプのトレーです。透明なので中身を把握しやすい特徴があります。重ねることも可能。
100円ショップのアイテムに比べるとコストがかかること、重量があります。
サイズは豊富にあるあので、様々なスペースで活用可能。
冷蔵庫保存で注意すべきこと
時折、小麦粉を冷蔵庫で保管されている場合がありますが、望ましいのは常温保存です。
常温保存の場合は、ダニやカビなどの心配がありますが、直射日光の当たらない場所で、密封性の高い保存容器を使うことでそのリスクを回避することができます。
シンク下は湿気の溜まりやすいところなので注意します。
冷蔵保存する場合は、取り出した際に、温度差から(特に夏場)結露が発生しカビやすくなったり、固まったりする性質があること。
また、匂いを吸収しやすい点も挙げられる為、その辺りを気をつけて取り扱います。
冷蔵庫は温度が一定に保たれているメリットがある分、デメリットもあることを想定し、保管場所を決めていきましょう。
また、その他の食品も、常温か冷蔵保存かわからない時は、食品のパッケージを確認したり、メーカーに問い合わせをしてみることも良いです。
節電・節約への取り組みポイント(冷蔵室編)
・冷蔵室は冷気が程よく流れることで余計な消費電力を抑える効果がある為、詰め込み過ぎには注意する。
・何がどこにあるのか把握しやすいよう、ドアポケットや各段を頻度に応じてゾーン分けする。
・温度変化の少ないチルド室は特に夏場傷みやすい生鮮食品を収めるスペースとして活用すると良い
・収納ケースを上手に活用し、食品・食材のチーム分けを実践する
冷蔵庫の中でもとりわけ開け閉めの多い冷蔵室は、詰め込み過ぎに注意して家族が快適に使用できるように工夫してみてください。
次回は、野菜室・冷凍室・その他をご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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