ブログ 片づけ

プラスチック資源循環促進法からSDGsを考えてみる。

浜松市で活動しております整理収納アドバイザーの松崎陽子です。

 

衣替えの際に、ぜひ衣類と共に見直して欲しいアイテムがあります。

それは、「ハンガー」です。

衣類をクローゼットバーに掛けるアイテムとして、ハンガーはとりわけ重要なアイテムです。

片づけの現場にお伺いさせていただいた際に、クリーニング店でもらえる黒いプラスチック製のハンガーをご使用いただいている場面を拝見します。省スペースハンガーと言われるアイテムに比べるとやや厚みがあり、限られたクローゼットスペースを有効活用するなら、断然薄いタイプの省スペースハンガーをおすすめします。

 

 

また、クリーニング屋さんでもらえるプラスチックハンガーをリサイクルすることは、地球環境への大きな貢献のひとつとなります。

昨今よく聞くことが多くなった「SDGs」と共に考えてみませんか?

 

 

省スペースハンガーをおすすめする様々な理由。

 

省スペースハンガーをおすすめする理由は以下の通りです。

 

・ハンガーの幅が薄い為、クローゼット内の収納力がアップする。

・クローゼット内を有効活用することができる。

・ハンガーを統一することで、見た目がすっきりする。

・美しいクローゼットを演出することができる。

・ハンガーにより、ランドリー用と兼用することが可能。

・クローゼットの風通しが良くなり、環境改善に繋がる。

 

様々なメリットがある為、片づけレッスンの際もまずおすすめするアイテムの一つです。

揃える手間と経済的負担はあるものの、取り入れることでクローゼットスペースは劇的に変化します。

 

 

 

多機能型省スペースランドリーハンガー

ランドリー用にもクローゼット用にも使用できるタイプです。

 

 

こちらのハンガーは随分前に購入し、すでに廃盤となっている為、同じストアではありませんが、似たようなハンガーです。

すべらないハンガー 省スペースタイプ

起毛素材でランドリー兼用ではありませんが、滑りにくく省スペースです。

 

スーツやコートなど肩の形が気になる場合は、木製ハンガーや省スペースハンガーを重ねて厚みを出すなどの対応もできます。

 

プラスチック資源循環促進法が施行された背景と今後の変化

 

また、昨今の社会的背景からもおすすめする理由が存在します。

 

2022年4月1日よりプラスチック資源循環促進法が施行されました。地球環境に配慮し、使い捨てのプラスチック製品を削減する為の法律です。プラスチックは、私たちの生活に欠かせない便利な素材である一方、地球温暖化や海洋汚染をはじめとする様々な環境問題の原因でもあります。

先立って2020年7月1日から全国的にレジ袋が有料化となりました。当初は、袋がもらえないことに驚いたものの、最近ではコンビニに行く時は必ずエコバックを持参し、ショッピングの際は、紙袋へ変更したブランドも沢山ありました。

ユニクロや無印良品などが挙げられます。

 

地球温暖化は身近なところで感じることができました。

近年の夏の暑さは尋常でないほどですし、時折餌を求めて野生の動物が山を降りてくると言う報道に触れる機会が多くなりました。

私が実感したのは、およそ2年ほど前の晩夏時期のこと。子どもの行事説明会で小学校の体育館に保護者が集まった際に、驚くほど館内が暑く、汗を拭きながら説明を聞いていた時のことです。大きなサーキュレーターが数台回っていたものの、あまりの暑さに短い時間での説明会となりました。

それまで感じたことのない暑さに、地球温暖化による影響を肌で感じた出来事でした。

 

今後法律が施行されると、どのような対応が求められるのでしょうか?

 

例えば、プラスチック製のストローやフォークやスプーンについて、今後は事業者や使用者にも削減することを求められるものです。今までは当たり前にもらえていたサービスも、今後は環境への負荷を考慮し、私たち自身が真剣に考える時代に突入ということです。

歯ブラシやブラシなどのホテルのアメニティなど、削減アイテムは12品目が対象となります。その中にあるのがクリーニングから返却された際に掛けられる「プラスチックハンガー」です。

これらのプラスチックは、必要かどうか、有料化や代替素材なども検討するよう求められます。

 

 

世界的な動きとして脱プラスチックが求められる世の中で、ハンガーについてはすぐに実行できるアイテムです。

クリーニング店により様々な対応がありますが、我が家で利用しているクリーニング店では、ハンガーを返却するとポイントが付加されるサービスがあります。

返却すればそれは立派なリサイクルとなり、脱プラスチックへの貢献となります。先に述べたように省スペースハンガーへ変えることは、クローゼット環境を変えるだけでなく、地球環境のエコにも繋がることなのです。

 

SDGsは身近なところで実践できる!

 

ここ最近、様々な報道やテレビ番組などでSDGsと言う言葉を聞く機会が増えました。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。17の目標から成り立っており、それは私たちの身近なところで実践できることは沢山あるのです。

 

SDGs 17の目標

1.貧困をなくそう 

2.飢餓をゼロに 

3.すべての人に健康と福祉を  

4.質の高い教育をみんなに 

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに 

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう 

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任 つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう 

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公正をすべての人に

17.パートナーシップで目標を達成しよう 

 

上記の目標を見て、自分にできることを考えてみる。

それもSDGsへの取り組みのひとつとなります。

先のクリーニング店からもらえるプラスチックハンガーをリサイクルとして返却。これも大きな取り組みです。家族で話し合うことも大きなアクション。そして、家の片づけもSDGsに繋がる行為です。

 

家を片づけ必要なモノに厳選することで、以降の買い物の仕方は大きく変化します。多くのモノと向き合い、必要なモノに厳選する作業を繰り返すことで、捨てる罪悪感を強く感じ、今後無駄なモノを買わないと言う思考へ変化し、住環境の改善へと繋がります。

一時的にゴミや不要品は増えますが、それ以降はモノを増やさない考え方へ激変していきます。

これは、生徒さんからお寄せいただくご感想の中でもとても多い内容のひとつです。

 

分かりやすい例えで言えば、キッチンから出てくる賞味期限切れの食材。全体の量を把握していなければ、無駄に購入し、賞味期限切れを破棄する。それは可燃ごみが増える原因にもなります。

エコとは反する行為が繰り返されています。

 

最近では、コンビニやスーパーで食品ロスを無くそうと言う動きが活発に行われています。エコ割りシールを貼り、販売促進を促しています。小さなPOPやシールひとつでも、目に止まれば意識を変えられるきっかけになります。

陳列棚の奥からとる行為も食品ロスに繋がる行為。小さなことも多くの意識改革でエコに繋がっていきます。

 

 

片づけ後変化した思考では、無駄なモノを購入することがなくなり、適量を維持することが可能です。本当に勿体無いことがどこにあるのかがわかる瞬間でもあります。

これは、ゴミの大幅軽減へと繋がり「12.つくる責任つかう責任」にも通じることです。自分の世代だけでなく、子どもたちの世代へと繋がる大切な地球環境対策。それがSDGsなのです。

小さな行動も、大きなきっかけのひとつです。

私たちにできること、地球環境を身近に感じながら実行していきたいですね。

 

 

 

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松崎陽子

整理収納アドバイザー |静岡新聞社 SBS学苑講師 |浜松市生涯学習講師 |「ビルーム」代表 静岡県浜松市在住 | 2015年より活動開始 |過去の家が片づかない悩みを克服した経験をきっかけに、片づけレッスンをスタート |個人宅の片づけを具体的なアドバイスとフォローにて行う。訪問回数200件以上 |企業・公的法人様主催の整理収納講座を務める |【2022年~2023年 セミナー実績】 |公益社団法人 浜松シルバー人材センター様「整理収納講習会」 |ふじのくに出会いサポートセンター様「整理収納セミナー」 |公益財団法人 浜松市勤労福祉協会様 「整理収納セミナー」 |静岡新聞社 SBS学苑 浜松校 カルチャースクール「春の衣類整理セミナー」開催 |静岡新聞社 SBS学苑講師として、静岡県西部教育機関にて「整理収納・時間管理の整理術」講座を務める |株式会社AQ Group(アキュラホーム)様オーナーズマガジン「AQURA倶楽部」 6月号、7月号掲載 整理収納記事監修

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