ブログ 片づけ事例

【実例解説 後半】おもちゃがいつまでも片付かない。主婦A子の大きな決断。

浜松市で活動しております整理収納アドバイザー松崎陽子です。

前回のブログの続きをお届けします。

 

【実例解説 前半】おもちゃがいつまでも片付かない。主婦A子の大きな決断。

 

片付けのプロに頼もうと思っても実際は躊躇するもの。

こんな散らかり放題の家でもいいのかな。

恥ずかしいな。。。

でも、ここで行動しなきゃいつまで経っても目の前の景色は変わらない。

A子さんは、思い切って地元の整理収納アドバイザーさんに問い合わせをしました。

 

実際は、何度も問い合わせページと睨めっこ。

問い合わせバナーをクリックしては消してを繰り返していたけど、覚悟を決めてエイっとクリック!

 

 

「あ〜申し込んじゃたよ〜〜」

一瞬後悔の気持ちが込み上げるも、いやいや、もう後戻りはできないのだから!前に進むしかない。

 

今回、依頼をしたのは、

個人宅の片づけを根本解決! 暮らしの価値を高める静岡県浜松市整理収納アドバイザー 

ビルームの松崎陽子さん。

 

暮らしの価値を高めてくれるのか・・・今の状態では価値など感じられないほど、家は散らかり放題なんだけど。

 

いよいよ初日のレッスン日。

「こんにちは、松崎と申します」

「A子です。よろしくお願いします」

 

緊張マックス!でも、これで片付けの悩みから解放されると思うとドキドキ半分、嬉しさ半分。

「どんな収納技を教えてくれるのかな」

アドバイスが始まると、改善内容はとても意外なものだった。

 

おもちゃ収納が上手くいかなくて・・・

 

インスタでおしゃれだなと思って購入したのですが、なぜか収納が上手くいかなくて。どうしたらいいのでしょうか?

収納のセンスがなくて、いつも失敗ばかりなんです。

日々増えていくおもちゃにため息しか出てきません。

 

なるほど、私も過去に同じ失敗を繰り返していたので、お気持ちはよく分かります。

片付かないと気持ちも落ち着かず、イライラしがちですよね。

子育てにちゃんと向き合えないし、自己肯定感もダダ下がり。

 

(A子)「そうなんですよ・・・自信なくしてしまいました」

 

まずはおもちゃの総量を把握するところから始めましょう 

 

おもちゃ収納が難しいと感じている方が多いのですが、そもそもおもちゃの全ての量を把握しきれていますか?

 

そう言えば、いろんなところにおもちゃが散乱しています。とりあえず今よく遊ぶおもちゃがしまえればと思っていたのですが 

 

まずは、全てのおもちゃの量を把握するところから始めてみましょう。

家中のおもちゃを集めてみたら、とんでもない量であることに気づく方はとても多いのです。

大人でも2時間から3時間はかかるような総量で子どもが片付けきれるわけがないのです。

高価なおもちゃほど、手放すことに親が躊躇しがちですが、おもちゃは子どもにとって成長過程でとても重要なアイテム。

 

好奇心を刺激するアイテムだけではなく、自己管理能力を育むアイテムとしても与える必要があります。

 

全て取り出したら、今度は残すべきおもちゃの量を決めます。

その際に上限を意識することは必須です。

 

おもちゃの量は年齢にもよりますが、概ねカラーボックスふたつ分ぐらいが目安です。

子どもが1人で片付けきれる量を意識するということです。

幼児の集中力は5分程度と言われています。

 

(A子)「え!!5分?とてもじゃないけど無理だよ。。。」

 

(松崎)お母さんがいつも片付けていては、いつまでも自立できないし、イライラが募りやすいもの。

子どもにとっておもちゃは一番身近な存在であるがゆえ、きちんとしまえることは今後の自己管理能力にも繋がることですよ。

 

(A子)子どものおもちゃから自己管理能力や自立の話になるとは、でも確かに大事なことだ。

 

(松崎)量が決まったら、あとはその量に合わせて必要なおもちゃを厳選します。

優先順位の高いおもちゃから選んでくださいね。

迷う時は、いつも遊んでいるおもちゃから抜き取ります。また、一軍・二軍にざっくりと分けてから選んでもいいですね。

二軍やお下がり用に保管しておきたいモノは、クローゼットの奥や枕棚などに一時的にしまっておきます。

 

厳選の際は、5歳ぐらいまでは母親が選んでも良いと思います。年長の年になったら、一緒に選んでみてくださいね。

お子さんの個性によりますので、共に選ぶかお母さんが選ぶかはそれぞれで判断しても大丈夫です。

 

厳選が終わり、しばらく仮の家具やケースなどで導線や場所の確認が取れたら、おもちゃの家具を選んでいくのですが、ここでもポイントがあるのです。

 

・成長と共におもちゃはいつか必ず卒業する時が来ることを想定し、選ぶこと。

・成長に合わせて使える汎用性の高い家具を選ぶこと。(可動棚が付いているとモノにより棚の高さを自由に変えられます。

・もしくは安価なモノで数年使ったら元が取れる家具(おすすめはカラーボックス)

・家具と相性の良いインボックスがあると更に良い

 

一番避けたいのは、高額なのに成長に合わせて使えない家具です。(おもちゃ専用収納家具)

 

汎用性が高く、長い期間使える家具とは、

・本棚と併用できるような家具

・シェルフのようなオープン収納家具

・インテリアを飾る棚としても使える家具

 

無印良品 スタッキングシェルフ

 

*将来的に子ども部屋にはベッド(布団)、学習机、本棚(本や教科書、参考書、学用品、その他私物)が必ず必要となります。

 

将来の教育費をしっかり蓄える為にも収納家具選びは慎重に

 

(松崎)ちなみに、A子さん。

耳が痛い話なのですが、中学生・高校生になると驚くほど学費は嵩むのですよ。

今、まさに我が家がその時期に直面しているのです。

大学進学でその額は何倍にも膨れ上がり、幼い頃からの貯蓄は思春期以降の家計を支えてくれる貴重な時期なのです。

今、無駄な浪費を抑え、いかに教育費に蓄えを残せるかはとても大切なことですよ。

経験者は語るではないですけどね。

 

 

次に収納方法ですが、一番大切なのは、お子さんにとって使いやすい仕組みになっているかなのですが。

引き出しにある、小さな箱

箱の中に更に箱

という複雑で細かな収納では、しまう時に面倒に感じるもの。

特に細かなおもちゃは仕切りなどで分けたくなるものですが、子どもの場合簡単な投げ入れておしまいぐらいのざっくりルールの方が片付けのハードルは下がります。

幼児期のおもちゃ収納は、ケースにざっくりが合言葉です。

 

 

 

 

 

 

無印良品の「やわらかポリエチレンケース」はやわらかい素材で、まるびをおびている形状なので、幼児期のおもちゃ収納に適していますよ。

蓋も別売りなので、積み重ねもOKです。

 

 

セルフラミネートを使い、写真でラベリングすると、字の読めない幼児でもしまう場所が分かりやすくになるので、おすすめです。

 

 

 

 

お絵かき用のペンとか、シールなど細かなアイテムは、ジッパー付きの袋などでも十分ですよ。

スライダー付きを選ぶと良いです。

 

 

特に女の子は、小さな小物や可愛い文房具が大好きですよね。ついつい増えがちな代表的なアイテムです。

それらをいちいち収納ケースを購入していてはかえって複雑な収納の仕組みになってしまいます。

 

 

また、子どもが描いた絵や廃材(プリンのカップや牛乳パックなどで作った作品)は、上限を決めて保管しましょう。

例えば大きめのビニール製のランドリーバスケット(100円ショップで売られているようなもので十分)にざっくりと入れておくだけでも良いです。

 

セリアのランドリーバスケット

 

バスケットがいっぱいになったら、また取捨選択をし、上限を超えないように気をつけます。

捨てることが惜しいと思うなら、画像に残してフォトブックがおすすめですよ。

 

今回、A子さんが上手くいかなった理由

 

① おもちゃの総量を把握せずに先に家具を購入してしまったこと。

② 子どもが自分で片付け切れる量を意識できていなかったこと。

③ 複雑で細かすぎる収納の仕組みでは戻す際に面倒に感じてしまうこと。

 

立派な家具があっても、仕組みが複雑だったり、量が入りきらないのでは意味がありません。

まずは、収納家具を揃える前に、量の確認を行っていきましょう。

そして、最も大切なのは、親がしっかり量を意識し増えすぎに注意することです。

 

(A子)そういうことだったのですね、ついついインスタでおしゃれに見えた家具だったので、これなら片付くと思ってしまいました。

量の調整が何より重要だったのですね。。。

 

一番大事なのは、お母さんがイライラせず子育てに前向きになれること

 

大切な子育て期です。

今しかない親子の時間を大事に過ごせるように、モノに振りまされることなく、日々の暮らしを楽しみたいですね。

子どもが自分で管理ができることは、今後の学童期・中学・高校生になった時に大きな差として現れます。

まずは目の前のおもちゃと向き合い、必要な量に絞ることから始めてみてくださいね。

 

(A子)はい!まずは、厳しい眼で選んでいきます!頑張ります!

 

その後、A子さんは念願のおもちゃ収納を完成させて、さらに家中の片付けを進めていきました。

 

今回は、A子さんのストーリーを2回に分けてお届けしました。

この事例は幼児期のお子さんがいらっしゃるご家庭ではよく拝見する内容です。

そう、過去の我が家でも起きた現象なのです。だから、自分だけが特別片付かないなんて思わずに、まずは気軽に相談してみてくださいね。

 

何が原因で片付かない?

どうしたら上手くいく?

もう無駄に収納家具やケースを増やしたくない!

 

ビルームの片付けレッスンでは、そんな疑問やお悩みにお答えします。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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松崎陽子

整理収納アドバイザー |静岡新聞社 SBS学苑講師 |浜松市生涯学習講師 |「ビルーム」代表 静岡県浜松市在住 | 2015年より活動開始 |過去の家が片づかない悩みを克服した経験をきっかけに、片づけレッスンをスタート |個人宅の片づけを具体的なアドバイスとフォローにて行う。訪問回数200件以上 |企業・公的法人様主催の整理収納講座を務める |【2022年~2023年 セミナー実績】 |公益社団法人 浜松シルバー人材センター様「整理収納講習会」 |ふじのくに出会いサポートセンター様「整理収納セミナー」 |公益財団法人 浜松市勤労福祉協会様 「整理収納セミナー」 |静岡新聞社 SBS学苑 浜松校 カルチャースクール「春の衣類整理セミナー」開催 |静岡新聞社 SBS学苑講師として、静岡県西部教育機関にて「整理収納・時間管理の整理術」講座を務める |株式会社AQ Group(アキュラホーム)様オーナーズマガジン「AQURA倶楽部」 6月号、7月号掲載 整理収納記事監修

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